読書

 あっという間に2月も終わろうとしています。
 1月は風邪、2月は読書。3月こそ大掃除に取組みたいものです。


 子供の頃、本を読んでずっと過ごせる生活が夢でした。世の中にこんなに本があるとはつゆ知らず、岩波新書講談社現代新書新潮文庫あたりしか視野に入らず、これらのこれまでに出版されたものをとにかく読み終えれば、あとは新刊本のみ読めば、すべての本を読み尽くせる、と本気で(?)思っていました。


 テスト勉強をしなければならない時に限って小説などが読みたくなり、テストが終わってさあ何でも好きなものが読めるぞ、となった時には読書意欲を失っていることは、結構多くの方が経験なさっていると思います。テスト勉強をしなければならない生徒にひきかえ、教員は、授業さえしていれば、その他の時間はずっと本を読んでいられるのだとうらやましく、ずるいなあ、などと思っていました。(さすがに、就職した時は、そのような甘い仕事とは思っていませんでしたが・・・)


 しかし、趣味を聞かれて「読書」と答えていたのは、中学生の頃までだったと思います。高校に入ると、私を上回る読書量の級友が何人もいて、だんだん、恥ずかしくて言えなくなってきてしまいました。


 受験勉強から解放されたものの次の目標を見失っていた大学時代、雑務に忙殺され本を読む時間も心の余裕も失っていた新米教員時代、私の人生の中での読書の「失われた十年」だったように思います。
 それを思うと、現在の生活は、子供の頃の夢が8割くらい叶った、読書三昧の日々だと思います。感謝…!