おひとりさまのろうご

 うえのちづこさんの、上記タイトルの本を実家で読みました。人間、いつかはひとりになる。特に日本の女性はその確率が高い! 夫や子供がいてもいなくてもその終着駅は同じこと。その時のために、いかに生き方やら友人たちやらをストックしメンテナンスしておくかが肝要・・・


 といったくだりを読んでいた時、隣家から電話。リフォームが終わったので、見に来ませんか、というお誘い。お隣がリフォームなさるにあたっては、数年前建て替えた実家をメジャー持参で見学に訪れ、お風呂や台所などについてあれこれ考えていらっしゃったとか。
 母とともにうかがうと、お向かいの方もいらしていた。和風・アジア・テイストのステキなお宅だった。見学を終え、果汁100%のおいしいオレンジ・ジュースをいただいている時、「皆一人暮らしなんだから・・・」という話題になっていった。
 母と暮らすため2世帯住宅に建て直したけれど、やはりお互い気ままな生活が捨てがたく、娘夫婦の私たちは何のかんのと引っ越しを先送りして、時々様子を見に行く程度。だから、70代後半の母はふだん一人暮らし。お向かいは70代前半、3カ月ほどまえにご夫君が他界され、うちと同様子供がいないのでお一人。お隣は60代で1番若いけれど、ご夫君を40代のころ亡くされ、娘さん夫婦はうちと同様。だから、3軒が3軒とも、高齢女性のひとり暮らしなのです。


 遠くの親戚より近くの他人、と言いますが、その通りで、母が玄関先で転んだ時助けおこしてくださったのは斜め向かいの若いお父さんでしたし、ひったくりにあった時私がかけつけるまで母についていてくださったのもお隣でした。


 偶然、母とお向かいの方と、誕生日が同じ、ということが判明。では、皆で一緒にお誕生会をしましょう、私が企画して準備します、ということになりました。ご近所は不即不離の関係がいいのですが、1年1回くらい、集まって食事しても、悪くないのではないか、と思っています。

おひとりさまの老後

おひとりさまの老後