人生のゴール

 親戚や友人の子どもたちを見ていると、ちょっと会わないでいる間に随分いろんなことができるようになっていきます。日本語クラスも、行かずにいる1週間の間に、随分いろんなことを話せるようになっていて、成長・進歩の速さに驚かされます。


 年取った親に会うと、ちょっとばたばたして会わずにいた1カ月の間に、随分いろんなことができなくなっているのに少なからぬショックを受けてしまいます。今寒いから、暖かくなればまたできるようになるのか、それともこのままもっともっとできないことが増えて行くのか。
 大きなことは無理でも、日常の身の回りのことは自分でできてくれています。自分の衣類の洗濯、部屋の掃除、入浴、トイレ、買い物、通院。これで随分助かっています。でも、最近、かさばる買い物が無理になってきました。トイレットペーパーとか果物とか。通院も、タクシーを呼ぶ回数が増えてきました。夜の東京はもう随分前から一人では無理でしたが、昼の東京ももう付き添わないと無理のようです。一人で動ける範囲は、昼間の横浜市内に限定されるようになってきてしまいました。そうすると、自分で自由に行きたい所に行けず、私の都合に合わせなければならなくなってしまい、行動範囲がますます狭まってしまっているように思います。


 1日1冊読んだとしても、50年間で読める本は1万冊いくかどうか、というところだそうです。先を見据えて、今を行動する心の時期に、入ってきたように思うこの頃です。