かいしめ

 被災地でもなく、計画停電実施地域からも外れているのに、我が家の近くでも買占めは発生しています。

 肉、魚、野菜は、いつもと全く同じとは言いませんが、ほぼ普段通りの量があるのに、パンやインスタント食品類の棚だけ異様に空いています。缶詰類は残っているのに。

 いくら買占めても、あんな大きな地震がくればひとたまりもなく、皆瓦礫に埋まってしまいます。カップめん数十個を抱えて避難所で、自分たち家族だけお湯をもらって食べるつもりなのでしょうか。何のため、買占めに走っているのか、悲しくなります。

 西から物資は入って来ます。あれだけの地震がおき、これだけの事故が続いているのですから、普段通りでなくて当然です。でも、地震以来約1週間、我が家は普段通りの食事を続けられています。


 テレビも、わざわざ空っぽのたなばかり映し出し、人々の不安を余計にあおりたてています。同じ店内には、商品の詰まった棚もあるのに。

 よく引き合いに出される、オイル・ショック時のトイレットペーパーの買占めの光景。あのとき、わたしはまだ子どもでしたが、あの光景は最もセンセーショナルな部分だけわざわざ切り出したものとしか思えません。日本中、皆が皆、あのような狂乱状態であったわけではありません。


 普段通りにしていれば、普段通りにおそらく生活できるはず。もし何か起きたら、それはその時のこと。不要不急の無益有害な買占めが早くおさまることを祈っています。

 。。。でも、一段落したら、我が家も耐震グッズを買って、家具の固定をしたいと思います。文庫本やDVDが見事に散乱してしまいました。食器棚は無事でしたが。やはり、甘く見ていたのですね。反省しています。