日本語概説リポート課題2①

 あっという間に3ケタ達成! 無言の栄冠の方はどなたなんでしょう? おごれ、とか言いませんから、どうぞコメントをお寄せください。
 さて、無粋な、しかし、もしかしたら有益な(?)、シリーズを始めたいと思います。リポートや論文試験の添削・採点で気づいたこと・考えていることなどを、つらつら、綴っていくつもりです。
 第1回の今日は、日本語概説のリポートについて。
 不合格率の高いのは、課題2(音声)と課題3(アスペクト)です。
 課題2?で不合格としているものの代表例は、子音や母音を、IPAを始めとする音声記号で表記せず、「●行の子音」等と表記してあるもの。[   ] や / / といった記号を使わず、「 」で括っているもの。このあたりは、例えば数学で + は足し算の意味だよ、というような決まりと同様の約束事なので、そのルールに則り、リポートも表記してほしいと思います。特に、教科書p26真ん中あたりの、
  ここで初めて子音「m」、「n」、「a」が取り出されることになる。
の前後をそのまま記述してあるリポートが多く目につきます。これは、教科書の記述の便宜上、こう書いてあるだけなのです。いきなり音声記号を持ち出さず、徐々に導入していこう、それまでの間、わかりやすいようにこう書いておこう、という配慮にすぎません。教科書のこの先をちゃんと読めば、そのことに気づくはず(気づいてほしい)のですが、残念ながら、気づかずにこのまま書き写しているリポートが多い。そういうものは、涙をのんで、心を鬼にして、不合格にしています。
 ついでに述べると、同じページの次の段落、半母音の説明の最後のところ、
  母音としての特徴は持ちながらわたり音的でそれ自身では一つの音節を形成しない非成節音節でもある。
 ここをそのままうつしてあるリポートも多いのですが、この意味、わかりますか? どなたか、分かりやすく説明してみてください。見事正解をお寄せくださった方には、何かの機会に、ボーナスポイントとして加算しましょう。
 他の課題については、また今度。掲載不定期。