日本語概説課題2②

 やっと風邪が治ったと思ったら、今度は歯が痛み出し、虫歯の処置をしても痛みはおさまらず、ついに神経を抜くはめになった。台湾出張の前でよかったと思うものの、次々に体に故障がおきると、否応なく加齢を痛感する。
 『東洋』12月号にお触れが出た。年内に結果を知りたい方は、12月12日事務室必着でお願いします。あんなに大々的な告知になるとは思わず、びっくりした。
 今年度中に履修を終えるには遡って11月30日が事務室〆切だったとかで、この週末は、いつもの数倍の封筒が届き、やってもやってもレポートの山が減らず、悪戦苦闘している。で、「日本語概説」課題2?アクセントなのだが、アクセント記号をオリジナルで作るのはいただけない。統一されたものはないのだが、主なものは、教科書p55にのっている。あるいは、NHKアクセント辞典でも新明解でも、自分の参照した辞書の用いている記述方法を使えばよい。日本語母語話者だからといって、何も参照せず自分の頭だけでこういうアクセントであると考えてしまうと、個人差・性差・世代差・地域差は免れない。それに、母語話者は直感ではわかっても客観的に記述することにはなれていない。そこに落とし穴がある。直感は大事なのだが、それはあくまでもスタート地点。客観的に論証するトレーニングを、リポートを通して積んでいっていただきたい。
 あと、参考文献を選ぶ目も大切。日本語、特に「敬語」については、単なるハウツー本、雑学本が、書店にも図書館にも山ほどある。雑学的知識の断片をいくら沢山仕入れても、忘年会の席で、物知りね〜とほめてもらえるかもしれないが、それは大学の学問ではない。客観的・科学的に、ことばを見つめ、体系的に考えを組み立てている本を選ぶこと。これは、一朝一夕には身に付かない。やはり、リポートを何本も何本も書くことで、試行錯誤しつつ、体得してゆくものである。慣れてくると、本の背の書名・著者名を眺めているうちに、本のほうからウインクしてくれるようになる。