大晦日

 あっという間に大晦日。早いものです。今年は、皆さんにお会いできて、こうしてHPも開設していただけて、良い年でした。有難うございます。来年も、どうぞよろしくお願いします。
 前回、「新食器時代」の写真をアップしたつもりだったのに、できていませんでした。サイズが大きすぎるのかな? 今度再挑戦してみます。
 台湾の日本語学習者の作文データ収集に行って、複数の方から言われたこと。こういう作文を書くから、劣っている、間違っている、という観点で論じないでほしい、こういう特徴がある、という視点から研究してほしい、ということ。日本語母語話者が使わない表現だからといって、誤りと言えるのか、むしろ日本語表現の多様性の提示と見ることはできないか、といったことを考えさせられました。
 山下仁・野呂香代子(編著)『「正しさ」への問い』(三元社)には、示唆に富む論考が収められています。「正しい」日本語とは。「美しい」日本語とは。来年のスクーリングでは、文法の知識の詰め込みではなく、こういった問いをも考えていきたいと思っています。
 横浜では、日中、冷たい風が吹きました。晴天ではあるのですが。地域によっては、大雪とか。無事、明るい新年を皆さんがお迎えになりますよう、お祈りします。

  新(あらた)しき年のはじめの初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)
                          大伴家持 万葉集 巻二十