藤原道長

 今夜10時からのNHKその時歴史が動いた」は、藤原道長が取り上げられます。
 今を去る20年、いや、もっと昔、現役学部生の頃の恩師Y先生が、ご出演になるそうです。スタジオゲストではなく、ご自宅にスタッフが伺って録画したのだとか。
 田中貴子氏のちくま新書に、古典を楽しむ方法の一つとして、自由にドラマのキャスティングを考えてしまう、という手が挙げられていますが、私は常々、なぜ、権謀術数渦巻く藤原摂関時代が大河ドラマの題材にならないのか、疑問に思っています。合戦シーンがないと、世のおじさま方が満足なさらない、とかいうまことしやかな説を聞いたことがありますが、地方に目を転ずれば、武士の台頭しつつあった時代でもあり、今流行りの陰陽師安倍晴明とも同時代だし、面白くドラマ化できるのではないか、と思うのですが。。。
 卒論のテーマは、この道長の栄華を中心に扱った『栄花物語』だったのですが、正直言って、この時代の読み物としては『大鏡』の方が面白く、また、研究するなら『源氏物語』の方が面白い。。。
 渡辺実氏『大鏡の人々』中公新書、角田文衛氏『承香殿の女御』中公新書永井路子氏『この世をば』新潮文庫、などが手軽で読みやすいかと思います。
 で、私なりのキャスティングを少々、考えてみました。

道長草刈正雄さん。ニヒルな2枚目、悪役もできる。青年時代から壮年時代まで、幅広く、人間・道長の喜怒哀楽を、演じてくれると思います。
・彰子:吉永小百合さん。年齢的に道長とちょっとあれかな、とは思いますが、聡明で、落ち着いて、魅力的で、慈愛に満ちて、美しくて、というと、やはり、小百合さましかないでしょう。
紫式部もたいまさこさん。渋い、演技派にご登場願いたいところです。
・伊周(これちか):市川染五郎さん。古畑任三郎で「若旦那の犯罪」を演じた時のあの要領で。
・詮子(せんし):星由里子さん。しっかり者の、道長の姉・一条天皇の母。なぜか、私のイメージでは昔から星由里子さんなのです。
・定子:松嶋菜々子さん。明るく、才気煥発、魅力的。
清少納言松金よね子さん。ここも、演技派で固めたい。

続きはまた今度。