参考文献2

 突然初夏のような陽気です。予告通り、昨日の続きです。
 インターネットの情報は玉石混交、吟味が必要、ということは以前にも書きましたが(いつでしたっけ?)、同じことが新聞・雑誌記事にも言えます。
 昨年度の「日本語概説」土曜3期スクーリングで、99年4月19日付朝日新聞夕刊「微妙な距離感で示す親疎」という記事をプリントして配布しましたが、その際、注意を促さなかった我が身の落ち度を深く反省。。。
 上から4段目の左の方から5段目にかけて、「相手とほど良く距離を保とうとする意識。国語研究者はこれを『ポライトネス(丁寧感を演出する意識)』と表現する。」という記述があるのですが、ポライトネスについての、これは定義も訳語も、正確ではありません。ここから引用したレポート・論文試験が複数提出され、「しまった!」と悔やみましたが、あとのまつり。。。くれぐれも、今後、M先生の「ポライトネス」のレポートに、ここから引用しないようにお願いします。
 では、正確な定義や訳語は何でしょう? それは、各自勉強してください。(エラそうに・・・何様?)
 以下、補足事項です。
 参考文献からの「引用」は、用語の定義やその論文のキモなど、ここぞという時に「引用」してください。長々としたただの「引き写し」は、自分の言葉で説明できていない=理解が不十分、という印象をもたらしかねません。2008年度『学習のしおり』にも書きましたが、レポートや論文試験は、自分はこれだけ勉強して、これだけ理解して、これだけ考えたんだ!ということを、担当者にアピールするものです。オリジナルの言葉で綴られているほうが、「引き写し」よりPR効果はぐんとアップします。おっ!できるな、おぬし、と思わせるステキなプレゼンをお待ちしています!
 それから、「引き写し」であることを明記せず、つまり出典も記さず、参考文献の文章をそっくりそのまま「丸写し」してあるものは、論外です。評価以前の、倫理的・法的問題です。担当教員もプロですから、「丸写し」かオリジナルの文章かは、読んですぐ分かります。(おっ、また出た居丈高!)
 あと、瑣末なことですが、注の番号は、丸数字①、②、③...ではなく、丸カッコ数字(1)、(2)、(3)...で記すのが慣例のようです。
 注の文字数をレポートや論文試験の制限文字数に含めてカウントするかどうかは、私の場合は、どちらでもOKです。大事なのは、中味です。(担当の先生によって、対応が異なるかもしれません。あくまでも私の場合、です。)
 とはいえ、やはり制限文字数は守りましょう。時々、妙に短いレポートや論文がありますが、最低でも8割は書くのがおよその目安と言われています(多分)。論文試験の答案は、できれば最後のページまで到達していただけたら、と思います。やたら頁が余ったら、内容面にどこか足りないところがあるのではないか、と思って読み返してみてください。また、稀にですが、長大な注で字数を稼いで枚数を合わせたものもありますが、やはりあまりよろしくありません。

 やたら居丈高な、教員然としたブログの続く今日この頃。。。(やだわ、恥ずかしくってよ)(←ウケてない)そろそろ、元の姿に戻りたいと思います。(居丈高が本性?)
 次回掲載は、明後日木曜日、テーマはアフリカ、の予定です。