予定は未定

 今日のテーマはアフリカ、の筈でしたが、スミマセン、変更です。こういうことになるのではないかと、半ば予想はしていたのですが。。。
 現在新国立劇場で上演中の、某ミュージカルを見てきました。十代の頃から敬愛してやまないナカジマミユキさまの楽曲提供ということもあり、現在の問題につながるデリケートな件だが、純粋に人道上の理由のみから引き受けた、という、そのコメントに共感、ということもあるし、その他もっともらしい観劇の動機はいくつも並べられるのですが、何といっても最大の理由は、主演が、かのキッカワコウジさまであることです!

 1幕は殆ど出て来なくて、やっと出て来てソロを歌い上げて感動!と思ったら休憩で。。。 しかし、2幕は出ずっぱり! 国賊として処刑される覚悟でビザを発給するか、何も見なかった・知らなかったことにして外交官としての栄達と家族との平和な日々を求めるか、の葛藤・苦悩は、贔屓目をさしひいても、よく演じられていたと思います! 今を去る?年前のデビュー以来、自他共に認めるファン歴を誇り、彼と私の年齢差が、光源氏と彼の永遠の女性・藤壺との年齢差と同じ、という大いなる事実を某高校の古文の授業では力説し。。。(定期試験には出題しませんでしたが) 紅白でハシャギ過ぎて顰蹙をかってしまったこともあった彼が、こんなにも立派な姿に成長したことに、感動の涙を禁じえませんでした(大袈裟な。。。)


 第2次世界大戦後の現代社会の最も深刻かつ重大な問題の1つにつながるテーマであるだけに、かつてこんなにも残酷な仕打ちの被害者であった彼らが今度は残虐な加害者側にまわっていることのひっかかりをどうしても拭えず、これまでこのテーマには距離を置いてきたのですが、同じ民族だからという理由でひとくくりに距離を置いてしまうことは不当であったと感じました。杉原氏は、イ××××政府から顕彰されていますが、この問題についてはどう考えていらしたのか、うかがってみたかったと思いました。


 また、ミュージカルでは、苦悩する彼の背中を押したのは夫人でした。自分の信念に従って行動せよ、と。もし同じような立場に立つ日が来たら、私も、同じように言えるだけの勇気と覚悟を持ちたい、とも思いました。私の夫も、暢気そうに見えて、わざわざ苦しい道を選ぶところがあります。教育現場への管理・圧力があからさまな形で強まる昨今、心の自由は、魂の最も大切な部分は売り渡すわけにはいかないと、負けいくさと知りつつ。。。 脇ではらはらするばかりで、何もできません。見かねて、あまりアブナイ目にあわないように、あまりツライ思いはしないように、ほどほどにネ、と言ってしまったことはあります。。。イザという時、あの劇中の夫人のように、毅然と覚悟を決められるツマでありたい、と思います。