例文1の答え合わせ

 続々と回答が届いています。皆様、本当に有難うございます。
 まず、例文1の前半部(√の前)。
 名詞は、LINK→ブリーフケース→通信フォルダの中にアップしてありますので、見てくださいね。
 動詞については、下記の通り。


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・呼んだ ・詰まって ・「いそうだ」の「い」 
・「髪がくしゃくしゃになる」の「なる」
・撫で ・回し ・言った ・からかわれる 
・被って ・すくめた ・使えば
・見えない ・ちゃんとした ・与える ・できる 
・積もった ・書いた

ここで難しいのは、「いそうだ」の「い」です。
「い」は「いる」の未然形で、「い い いる いる いれ いろ」と活用し、上一段活用と考えました。
「そうだ」は(そう)に指定の助動詞(だ)がついたもので、「そうだ」は助動詞になると考えましたが、いかがでしょうか?

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いくつか、コメントします。( )内は細かい話ですので、読み飛ばしていただいてもかまいません。


まず、「詰まっていそうだ」の「い」と同様、「帽子を被っていた」の「い(た)」も動詞です。


(学校文法では「い」が動詞、「た」は助動詞。日本語教育文法では「いた」全体で「いる」のタ形と考えます。「〜ている」という形で用いられる場合の「いる」は、「田中さんは図書室にいます」などの存在の意味を表す場合とは意味も用法も異なりますが、どちらも広い意味で動詞の仲間と考えます。単独で用いられて存在の意味を表す場合を本動詞、「〜ている」のように他の動詞について補助的に用いられる場合を補助動詞といいます。「〜てある」「〜ておく」「〜てしまう」「〜てくる」「〜てもらう」等の、「ある」「おく」「しまう」「くる」「もらう」等も同様。)


次に、「撫で回す」は、「撫でる」と「回す」の2つの動詞ととらえてもかまいませんが、あわせて1つの動詞として扱うことのほうが多いです。「かき回す」「とび回る」「とび上がる」「駆け上がる」など、動詞が2つ合わさって1つの動詞となる例は多いです。(このような動詞を「複合動詞」と呼びます。)


あと、授業中話題にのぼった、「嫌がり」「警戒し(て)」も動詞ですね。
それから、「構わ(ず)」もそうです。「ず」は、古典の打消しの助動詞の名残りです。


ご質問に答えますと、まず、「いる」が上一段活用、「そうだ」が助動詞、というのは、その通りです。
「そうだ」は、教科書p110・114に出ています。
様態・伝聞の2つがありますが、さて、これはどちらでしょうか?
「そうだ」の前の語の形から考えてください。
そうすると、「いそうだ」の「い」の活用形は、未然形でしょうか?


 前半部の形容詞は、3行目「賢い」の1つ。


 次に、後半部(√の後)の形容詞です。


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・3行目ーいい

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 前後半各1個とは、意外に少なかったですね。驚きです。
 ちなみに、4行目の「大きな」は、形容詞ではなく連体詞です。