子供と「です・ます」体

 身近に子供がいないので(甥・姪もいません。何という少子高齢化一族!)よくわからないのですが,最近,仮説?を立てて時折試してみているのは,見知らぬ大人に子供が「です・ます」体で話ができるようになるのは,小学校高学年くらいからではないか?というものです。

 先行研究では,小学校教員は,授業中,クラス全体に向けての公の発話では「です・ます」体を用い,一人一人の児童に個別に話しかけるときには「普通体」を用いる,という調査があります。また,小学生も,クラス全体に向かっての「発表」の時には「です・ます」体を用い,個人的発話の際には「普通体」を用いる。つまり,子供は「です・ます」体と「普通体」を,丁寧とか敬意とかいったものではなく,「公・私」の場面によって使い分けているのではないか,と言われています。

 友人・知人のお子さんや,外でたまたま見かけたお子さんに話しかける時,相手が子供だからといってあまりぞんざいな口のきき方をするのは失礼と思い,「です・ます」体で話しかけていたことがあります。すると,お子さんは恥ずかしがって?緊張して?,あまり話してくれません。そこで,口調を「何年生?」とか「どこに住んでるの?」といった普通体に変えると,「3年生」とか「埼玉」とか答えてくれるようになるのです。

 計画的調査を行なったわけではなく,興味本位で時々やってみているだけなので,全然不確かなのですが,身近にお子さんがいらっしゃる方は,どうぞ観察してみていただけたら,と思います!


 きのう,大学の講師室でPC作業をしていたら,USBメモリをつきさしたまま忘れて帰って来てしまいました。何たるドジ・・・! 幸い,講師室のスタッフの方に無事発見され,次の登校日まで保管していただけることになりました。本体の裏側につきさすタイプは,だからイヤなのよね!と,八つ当たり! 横とか前なら忘れないのに・・・(ホントカナ?)