あけおめ ことよろ

 台湾から戻るやいなや、のどにイガイガ虫が出現、寝正月となりました。重症期を脱すると、読書三昧で、風邪もまたよし。

 白井恭弘『外国語学習の科学』(岩波新書)は、第二言語習得研究の用語や現時点での動向をわかりやすくまとめてあって、読みやすいのですが、一般向け読み物というよりは、教科書・参考書的かも。日本語教育能力資格試験準備にもいいかもしれません。また、こういう方向で卒論を書こう、という人にも参考になるかも。ただ、言語学・日本語学よりは、教育学・心理学寄りです。つまり、仮説をたてて、実験計画をたてて検証する、という手続きをとることになります。

 話題の水村美苗日本語が亡びるとき』を読み始めました。まだ第1章なので最後まで読まないと何ともいえませんが、「英語帝国主義」については、すでに言語学から発信されているのに、そうではないような書きぶりの箇所がちょっと気になっています。