貧困
昨年,「格差社会」についての本を読んだ,というブログを書きましたが,もう「格差」どころではない,今は「貧困」・・・
派遣村村長としても話題になった湯浅誠氏の講演を,週末,聞きに行きました.予習のため,『反貧困』(岩波新書)を読み,講演後は会場で買った『貧困襲来』を読み,夜はNHKで3時間にわたって非正規雇用・派遣の問題を扱っていました.
湯浅氏は,午前に横浜での講演を終えたあと,すぐ新潟に向かわれました.夜のNHKに,もう出演なさっていました.
どっと疲れました.
考えたこと,読んでよかったことはいろいろありますが,まだよく頭の中が整理できていません.今の時点で書けることは,
1)湯浅氏の著書・講演は,現状の嘆きだけで終わっていない.だから,今,私たちは何ができるか,何をすべきか,という具体的提言が必ずある.だから,私たちは現状を憂えるだけでなく,自らの行動を考えることができる.これはひじょうに素晴しい点だと思います.
2)「自己責任論」に立ち向かおう!「死に物狂いで頑張れば何とかなるはず.そうならないのは努力が足りないせい」というロジックの欺瞞を暴いてくれています.自分自身を責めないために,苦しい人たちをより苦しめることのないように,昨今あらゆる分野にはびこる「自己責任論」と戦わねば,と思います.
- 作者: 湯浅誠
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/04/22
- メディア: 新書
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翻って,高校教員時代,授業料や修学旅行費用滞納の家庭の現実を,私はどこまで理解し得ていたか,忸怩たる思いです.延滞金を追加されたり,ガスや電気みたいに止められたりすることはないので,これらの支払いは最後の最後に回されていました.その致し方なさを,当時の私はどこまでわかっていたでしょうか・・・? 中退したあの子たち・この子たち,今頃どうしているでしょうか・・・?
大河の信長を初めて御覧になった方々:「よしかわ」ではなく「きっかわ」ですので,どうぞよろしく!以後,お見知りおきのほどを!
最後に明るい話題で?,締め括ってみました.