しょめい

 不景気は今に始まったことでなく,大学や研究機関などでは特に人文系の予算がここ数年,大幅に削減されています.
 その一環として,国立国語研究所日本語教育部門が廃止されることになりました.留学生・労働者・配偶者など,日本で暮らす外国人が増え,日本語教育がますます重要となっています.今後も,その対応に必要な人的・予算的措置を講ずるよう,請願する署名用紙が送られてきました.
 
 ブリーフケースの「公開」フォルダに用紙をアップしましたので,よろしかったら,御覧下さい.
●両面でプリントアウトまたはコピーしてください.2枚をホチキスなどで止めたものは不可だそうです.
●自筆でお願いします.印鑑は不要.コピーやファックスは無効.
●署名は,日本国籍のある方・日本に滞在している外国籍の方ならどなたでもOKです.日本語教育関係者だけではありません.
●3月3日必着で,用紙に記載の宛先まで,お手数ですが郵送して下さい. 

 国研のこの部門は,私も数年間アルバイトしたことがあり,データ整理や資料収集のお手伝いなどをしていました.皆さんとても気さくで,仕事に関係ないことでも日本語に関する質問には丁寧に親切に答えてくださり,出張先からは必ずお土産をもってきて下さってアルバイトたちをねぎらって下さいました.ここが収集し公開している日本語学習者の作文コーパスも,スクーリングで皆さんにご紹介しましたし(覚えてる?),これを分析して論文もいくつか共著で書いています.

 昨今の財政状況では,省庁や独立行政法人の整理統合はある程度やむを得ないこととは思いますが,日本語教育関連の施策がばっさり切り捨てられてしまうことのないよう,祈りたい思いでいます.