朝一番の仕事
脳科学者のモギ先生は、朝起きてすぐブログの執筆をして、脳のウォーミングアップをなさるそうです。
モギ先生もおっしゃる通り、脳が1番活性化されている(ように感じる)のは午前中なので、ふだん私はこの時間を、授業の構成を考えたり、論文の推敲をしたりするのにあてていて、ブログはそれらが行き詰った時、スキマ時間に気分転換に書くことが多いです。でも、そうしていると、最近のようにブログが間遠になってしまうことにもなりがちです。
それで、今朝はモギ先生のマネをして、朝1番の仕事としてブログに取組んでみることにしました。スクーリング初日の配布資料の印刷を、通信教育部の皆さんにお待ちいただいているところなので、本来ならそちらを先に完成させなければいけないのですが・・・
以前、言語習得に関する心理学的アプローチの岩波新書をご紹介したのですが、脳やら外国語学習やらに興味津々の夫がさぞかし喜んで読むだろうと思ったら、めっきり落ち込んでいます。
「大人になってからの語学学習は成功しないって書いてあった。。。」
「あたりまえじゃん。知らなかったの? 臨界期って有名じゃん」
「知ってたけど。。。こんなにはっきり書かなくたって。。。」
なるほど、岩波新書の読者は臨界期を過ぎた人が圧倒的多数でしょうから、そのマーケットをdiscourageするような表現は、たとえ学問的には正しくとも、それは研究論文に書けばいいのであって、一般向けの書籍には不向きであるかもしれませんね。
あまりに意気消沈していて気の毒なので、encourageする書名の本をプレゼントしました。『語学はやり直せる』。クロダリュウノスケ先生のご著書です。
クロダ先生は、他にもいろいろ本を出されていて、講談社現代新書の『はじめての言語学』は、言語学の入門書としても一般の読み物としても非常に面白く且つためになります。『世界の言語入門』は、無謀な(?)企てのエッセイ集で、「これをもとにレポートを書いたら不合格になることは筆者自身が保証します」と前書きにありますが、コトバって面白いなあ、クロダ先生はコトバを本当に愛してるんだなあ、こういう先生に教わったら楽しいだろうなあ、としみじみ思わせて下さいます。読んでいて、本当に楽しいし、やる気がおきてきます。
かつて、大学の先生というのはヒマ人の代名詞で、そうでなくては研究したり論文を書いたり本を書いたりする時間はとてもじゃないけどなかったのですが、最近のもろもろの改革の流れで、大学も聖域ではなくなり、大学をやめて本を書いたり好きな仕事に専念したい、という方がちらほら出現しています。リトルチャロのサトー先生もそのお一人とか、伝聞の伝聞ですので不確かですが、耳にしたことがあります。クロダ先生もそのお一人で、現在は「フリーランス語学教師」と名乗っておられます。どこかで講演とかあったら、ぜひ直接お話を伺いたいなあ・・・と、ひそかに思慕を寄せています。
そういえば、心配した通り、本能寺は次の日曜日! 一緒に焼かれる下女の役でエキストラ出演したいという夢は叶いませんでした・・・
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