きょうかしょについて

 後半部スクーリングの準備を始めました。
今度はリポート課題3・4に対応する部分、ということで、
教科書では8章以降を扱います。


 誤植がありました。


p86 欄外注2つめの●2行目
(誤)一般動詞
(正)一段動詞


 実は、この他にもいくつか、腑に落ちない箇所があります。


p17 本文16行目
 「来る」は語幹の母音が、o,i,u と変化する
→変化しない部分が語幹であるという定義に矛盾するのではないか


p34 本文下から3行目
 用言が強調される場合
→述語が強調される場合、ではないか


この2つの疑問は、出版社宛てに質問のメールを出したのですが、
まだ何のお返事もいただけていません。


あと、定義もやや大雑把なところがあります。

p3 本文1行目
 品詞とは「ことばの分類」です。

p146 本文2行目
 尊敬語は動作や存在、変化などの主体を敬う表現です。


 どの教科書にも長所・短所それぞれあり、現行の教科書については、学校文法と日本語文法の橋渡しをしてくれている、という点や、細かいところまで記述・説明してくれている点、発展問題がユニークな点、などの長所を評価して採用しました。
 

 しかし、こうして準備していると、K先生の教科書に来年度から変えようか…という思いが頭をよぎるのも事実です。K先生の記述には、さすが、そういう曖昧なところはありません(定義を明確に、ということを大学院入学直後厳しくたたきこんでくださったのはK先生です)。質問すれば、きっとすぐさま丁寧に答えてくださるでしょう。ただ、優秀で真面目で頭の回転・冴えのひじょうにシャープな先生だけに、記述が生真面目すぎて、学生さんが読むのにしんどいかな、という心配があります。


 前半部スクーリングで、数名の方にご意見をうかがってみましたが、現行のものとK先生のと、賛否半々、理由もそれぞれもっともな点ばかり。悩みはいっそう深くなるばかり。年内には来年度の使用教科書を決めなければならないので、後半部スクーリングで、また皆さんのご意見をお尋ねしようと思っています。学生さんの立場からの、率直なご意見をお聞かせください。また、K先生の教科書を御覧になっていない方は、現行の教科書の、良いと思う点、良くないと思う点、お聞かせください。メールでも口頭でもかまいません。


 このまま質問メールの返事が来ないと、乗り換えてしまいそうな気がしています。通信の学生さんの人数は多いので、だいぶ売り上げ数に影響するように思いますが、×××お出版さん、今からでもお返事いただけませんでしょうか…?

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