補足+予告

 前回0927のパワーポイント、次回1004のワードとパワーポイント、いずれもブリーフケースにアップしました。枚数節約のため、行変えなど改めさせていただいた箇所があります。ご了承ください。


 コーパスを利用した研究紹介は、国会会議録でも報告していただけるので、最終日午後は、標準語と方言についてお話しようと思います。と言っても、これは専門外なので、書籍で読んだ知識の一端をお話するにすぎないのですが・・・


 「正しい」日本語、「美しい」日本語、のウラには、自分たちの言葉は間違っている、恥ずかしい、というコンプレックスが根強く息づいていることについて、今回、認識を新たにしました。社会、世間、大人たち、学校、周囲から刷り込まれてしまった思い込みを、なんとかすこしでも払拭していただけたら、と思います。


 さて、前回の補足です。「主題」と「主語」については確認しましたが、では「主体」は?
 「主語」は「ガ格」で表されます。しかし、「ガ格」がすべて「主語」であるとは限りません。「ガ格」には、①動作・状態の主体、②感情の対象、の2つの用法があります。教科書p41を見てください。このうち、主語になるのは①のほうです。②は主語ではありません。


 (1) タローが ジローを ほめる。 
 (2) ジローが タローに ほめられる。


 (1)は、主語も動作の主体もタローです。
 (2)は、主語はジロー、「ほめられる」主体もジローですが、「ほめる」主体はタローです。


 この週末、私がスクーリングの間、夫は「旅の記録 韓国編」を書く、とはりきっています。