ご無沙汰しました・・・!

 あっというまに10月もあと数時間で終わろうとしています。ブログもこんなにあいてしまいました。風邪やインフルエンザで寝込んでいるわけでもなく、何かの〆切に追われているわけでもなく、それなのに駆け足で時が過ぎていきます…!


 木曜日、国立国会図書館のデータベースフォーラムに行ってきました。HPからさまざまな検索ができるようになっているほか、デジタルライブラリーやら電子展示会やらの、近世から近代の資料が、図書館に足を運ばなくても、大学や自宅のPCで見られるようになっていて、びっくり! 著作権が消滅している分、新しいものより却ってそれらの時代のもののほうが一般公開されやすくなっているのですね。雑誌論文も、手に入れやすい順、つまり、PCで見られるとか無料とか、の順に表示される、というので、またびっくり!何と便利になったものよ… 


 でも、こうなると、先行研究をくまなく調査しなければならなくなって、却って大変かもしれませんね。私の学生当時、源氏物語などは、先行研究を読むだけで、自分の研究をしないうちに一生が終わってしまう、と言われるほど、論文が毎年毎年増産されているので、先行研究を知らなかった、と言っても申し開きがたったのですが、おそらく今もその傾向には拍車がかかっているでしょうが、それ以外の作品となると、先行研究に知らないものがある、では済まされなくなってしまうでしょう… しかも、学歴のインフレ化が進んでいるので、研究論文の量は増大の一途をたどっています。質を見分ける目、いわゆる情報リテラシーが、ますます重要となってくるでしょう。


 先日、オペラの『オテロ』を見て以来、シェイクスピアへの興味がぶり返しています。イアーゴーは、生来の悪人、特にあの行動の理由はない、と言うのが通説だそうですが、シェイクスピアほどの人が、理由のない人物造型はしないように思います。今日見たモーツァルトの『魔笛』でも、ムーア人への差別的場面がありました。映画『王様と私』は、国辱ものだということで、タイでは上映禁止だそうです。日本は『蝶々夫人』を喜々として上演していますが、、、
 シェイクスピアに戻ると、コーディリアは、おばかさんだなあ、と思います。父リア王を喜ばせるくらいのことを言ってあげてもいいのになあ…