通信添削

 夫の両親が、数年来、通信講座を受講しています。父は古文書、母は俳句。添削答案がきちんとファイル保管され、リポートの投函日時・添削の届いた日時も一通一通全部記入してあります。添削指導でほめられた時は嬉しそうに何度もその話を繰返します。


 母の俳句は、入門から実作に進んでいるのですが、1番ほめてくださった先生の名前を大事に大事に覚えていて、昨年の秋、近くのカルチャーセンターの俳句講座の講師にその先生のお名前を見つけ、その場で受講料を納めて申し込んだそうです。これまで通信だったので、句会や吟行は初めてでドキドキしている、と言いながら、生き生き、とても楽しそうです。


 元日も、その話になり、ふと、もしやと思い、その先生の名前を聞いてびっくり! 学生時代の同級生でした。卒業以来、年賀状の往復のみになってはいましたが、俳句は学生の頃からすでに嗜み、作品が「折々のうた」で紹介されたこともあり、その世界では名をなしていることは何となく知ってはいましたが、まさかまさか、こんなところでつながっているなんて・・・!


 恥じらいながらも、うきうき、そわそわ、楽しそうに俳句を語る母の姿に、通信添削の我が身を振り返ったのでした。自分なりに心はこめているつもりでしたが、やはり、反省させられる点も多々ありました。


 一通一通、大切に、添削させていただきたいと思います。
 これからも、どうぞよろしくお願いします。

花実―高田正子句集 (藍生文庫)

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