参考文献について(4)

 連載ももう第4回なので、そろそろコメントが届いているかと楽しみにしているのですが、何の音沙汰もなく。。。ブログ休みが長期にわたり、しかもしょっちゅうなので、見放されたかな?としょんぼりしています。
 でも、めげずに本日分を掲載します。


3 参考文献の選び方


 適切な例かどうかわかりませんが、茶道や華道にさまざまな流派があるように、学問にもそれぞれ流派があります。日本語研究・文法研究の分野も例外ではありません。
どの流派にも、それぞれの主張、長所がありますが、大学院で諸流派の違いを専門的に研究しようという人以外はすべての流派に通じる必要はありません。まずは、現時点で最も一般的とされている流派の考え方を、しっかり勉強していただきたい、と思います。
 でも、どの本が一般的でどの本が特殊なのか、図書館の書棚を眺めていてもわかりませんよね。そのために、教科書や『学習のしおり』には参考文献案内があります。こういうところで挙げられている本を読み、その本で挙げられている参考文献を次は読み、…こうして芋づる式(?)に読み進めて行くことをおすすめします。
 参考文献を手に入れるには、手間ひまを惜しんではいけません。地元の公共図書館だけでなく、大学図書館などにも足を運びましょう。時間がとれない場合は、購入もやむなし。
 時々、リポートの参考文献欄に、ひじょうに難解なことで知られる流派や、一般的とは言い難い少数派の流派の文献が挙がっていることがあります。流派が違うと、用語も違うので、その文献を読むのは相当骨が折れるはずです。教科書に書いてあることとのつながりもわかりにくいでしょう。地元の図書館にたまたまあった、そのような本だけを頼りにリポートを書いても、合格は難しいでしょう。