カイゴ
今月初め、義父が何度も救急車で病院へ運ばれ、処置していただくと治まるので帰宅するのですが、また苦しんだり具合が悪くなったり、1日に2度も3度も救急車、という日々が1週間続き、つきそう義母もへとへと。。。ようやく先週入院し、すぐさま手当てを受けられる環境に入りほっとしました。
退院するとまたすべての世話が義母の手にかかってくるため、少しでも何とかならないかと、介護認定の申請をするよう働きかけ、義母も希望しているのですが、肝心の本人がそんなものいらない、大丈夫だ、と、頑として同意してくれません。
できないことが増えている、衰えている、老いている、というのを認めるのがつらい、その気持ちは痛いほどわかります。要介護と認定されてしまったが最後、一人ではもう生活できないんだよ、人に助けてもらわなければいけないんだよ、と宣告される気分なのでしょう。
実母に介護認定申請を同意させるのも大変でした。
でも、それが人間の尊厳、誇り、プライドなのだと思います。だから、それをそこなわぬようなネーミングがほしいと思います。「要介護」なんて、ミもフタもない。抵抗するのは当然です。
あと、義父のケースも実母のケースも、思うのは、この制度を必要とする可能性が最も高い高齢者のみの家庭に、この制度についての情報がちっとも行き渡っていないこと。「地域包括ケアプラザ」に連絡して担当の「ケアマネージャー」を決めてもらって。。。と言われても、区役所や保健所ならわかるけど、「地域包括ケアプラザ」って何?どこにあるの?電話番号は?
回覧板に、地域担当ケアプラザからのお知らせがはさんであるけれど、なぜそれがはさまれているのか、わからない。「この回覧がまわっている地域に住む皆さんの担当は、当ケアプラザです。介護認定について質問や希望がある場合は、当ケアプラザに連絡して下さい」という1番肝心な情報がどこにも書かれていないのです。
夫の実家の場合は、近所にケアプラザが2軒あり、住所でそのうち一方が担当になっているということがHPを検索して初めてわかりました。私の実家の場合は、区役所に教えてもらった担当ケアプラザは、直線距離では近いのですが、JRの線路を渡って急な上り坂を上った先で、バスもなく、自宅に車がなければ到底縁のない地域にあります。
- 作者: 沖藤典子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/02/20
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